三幸コントロールズ販売株式会社

　

液圧式サーモスタットの心臓部にあたるダイヤスタットの良否を確認するために、ダイヤスタットアセンブリーを製造後,4週間ほど恒温槽にいれ負荷をかけます。溶接の不具合があれば液洩れが検出できます。液洩れして変位が規定値に達しないダイヤスタットは製品への組み込みはしません。非常に重要な判別過程となります。

ダイヤスタットに封入されている膨張液が洩れることです。メカサーモスタットにとって、液洩れは致命傷です。もし感熱部やキャピラリが破損して穴が空いた場合は、熱膨張がサーモ本体のダイヤフラムに伝わらないため設定温度に達した場合でもOFFせず温度制御が出来ません。非常に危険です。封入液の充填が完了したダイヤスタットASSYは１ケ月近く恒温槽に入れてエージングをします。　規定以上の偏位が確認されたダイヤスタットASSYが製品に組み込みますので安心です。

感熱部とサーモスタット本体をつないでいる封入液が通る細い銅管をいいます。標準品は1200mm（48インチ）で、特注で2400mmもあります。

電気用サーモスタットはシャフト中心部にあるマイナスのネジを調整することで簡単に出来ます。

寒冷地等において周囲温度がマイナスになった場合、サーモスタットの接点がONする場合があります。可動接点を物理的に固定して、絶対にONしないような安全設計の機構です。

ユニトロール110型で利用されています。

温度感知部（ロッドandチューブ）の連続的な動きを、ON-OFFのスナップ作動に変換する円盤状の部品です。

ガス用の口火安全装置として使われます。2種類の性質の異なる金属がガス炎で加熱されると、ミリボルト（MV）単位の起電力が発生します(ゼーベック効果）。この電気を利用して安全器のマグネット弁を吸着させてガスの流れを保持します。万が一口火が消えてしまった場合は起電力が発生しなくなるため、マグネット弁が離脱してガスの供給を絶ちます。これで生ガスが洩れることを防止します。

感熱部を缶体に外側から取り付けた場合、缶体内の液体又は気体がもれないようにシールする真鋳ブッシングです。外（R3/8）と内側にネジがきれておりダイヤスタット製造時に組み込むタイプと、後付けの2種類が用意されています。但し後付のSBは感熱部の仮固定のみとなり100％シールはできませんのでご注意ください。

微電流用のEA17シリーズに使われるワックスによるコーティングです。湿気、ちり埃が多いところで使われる場合、サーモスタットの中に進入するゴミを防ぐため使用します。

EAシリーズに用いられている接点動作機構です。一定のディファレンシャル内でON-OFFします。

B10シリーズに用いている接点動作機構です。接点の入り切りは瞬時に行われないためリレー等との併用ではチャタリングを誘発します。反面スナップ式より精度の高い制御が可能となります。

感熱部、キャピラリー、ダイヤフラムの3点で構成された部品です。液圧式サーモスタットの心臓部にあたります。

接点がスナップ式にも関わらず瞬時にON-OFFしない現象です。ラジオ等に雑音を発生させる原因にもなりますが、チャタリングが続くとサーモスタット接点の寿命が短くなり、故障の原因となります。一方、ロバートショウのB10/B20シリーズは、精度を高めるためにスロー式という可動接点を導入しているため、常時チャタリング気味でも、大型銀接点で構成されており問題はありません。

設定温度でOFFしてから再度ONするまでの温度差の幅をいいます。感熱部が設置される場所によって変わってきます。一般に液体の中に設置された場合は小さいですが、気体中では大きくなります。明確に温度差を示すことはできませんが、温度上昇のカーブが緩やかなほどディファレンシャルは小さく抑えられます。カタログ表示は0.5℃/分をもとに記載されています。

EB型,D1/D18型,D33型には標準でつくオプションランプです。装置使用時の電源用又は、サーモスタットの作動用ランプとして使われます。配線については各サーモスタットの説明書を御覧ください。

サーモスタット（温度調節器）が故障すると設定温度以上に温度が上昇してしまい、非常に危険です。これを防止するのがハイカットと呼ばれる制限器です。電気用ではサーモスタットを2台使用したりする場合もあります。近年はリミッタが故障した場合でもフェールセーフといわれる機構（故障したときでも安全サイドに働く機構）をもった制限器が開発されています。（例：フライヤ用LV1型安全器）

サーモスタットが故障した場合でも安全サイドに働く機構をいいます。一般的には液圧式のサーモスタットは液洩れを生じた場合、温度制御が出来なくなります。特殊製造方法で完成されたフライヤ用LV1型制限器はフェイルセーフ機構をもつ特殊な制限器です。設定温度でのOFF制御はもちろんですが、万が一液洩れした場合でもガス供給のラインを絶ちます。

ユニトロール7000シリーズが採用しているメインバルブをON-OFFを制御する機構です。メインガスを直接制御しないため小型のガバナーでも2次圧力を簡単に調整が出来ます。

ガス用バルブ等についている2次圧力を検出するための検知孔です。通常はプラグされており閉じています。

パイロットバーナーによって熱せられたサーモカップルが生成する起電力で、吸着する電磁弁のことを指します。万が一、口火が消えた場合は起電力生成が断たれるので、電磁弁が閉まりガスを止めます。最も基本的で安価なガス口火安全装置です。

Canadian Standards Association／カナダ規格協会のことです。ロバートショウの電気用サーモスタットは全品CSA認定を受けています。

EA型、B10型には専用の金属ケースに組込まれた取付容易なEAC型、BC10型が別途用意されています。一方、後付け用のオプション部品として、D1/D18が収納出来る大き目な金属ケースも準備してございますので、用途に合わせてお使いください。

双極単投のスイッチ機構です。主に2線切りが必要な場合のEB型、D1/D18型に利用されています。

ユニトロール110型に組み込まれているハイカットです。サーモスタットが万が一故障した場合、設定した温度でOFFせずガスが止まらなくなると沸騰してしまいます。これは非常に危険であるため、沸騰する前段階でサーモカップル回路を遮断してシステム全体を遮断する部品です。給湯用の大型ボイラー等で使います。

単極単投のスイッチ機構です。主に単線切りのEA型、B10型に利用されています。

Underwriters Laboratories／アメリカ保険業者安全試験所をいいます。ロバートショウの電気用サーモスタットはUL認定を受けています。